深夜2時の独り言。

田舎から出てきた大学生が思っていることを書いています。

1人暮らし

「一人暮らしなの?偉いね!」

 

高校進学とともに一人暮らしを始めた私が今までに何百回と言われてきた言葉。

 ふとした時に何が偉いのか考えることがある。

 

 

大体は一人で家事をこなしていることが偉いと言いたいのだろう。

 だがしかし、私は完璧な人間ではないから、ご飯を作るのが面倒だったらコンビニに買いに行くし、Uber Eatsだって利用する。皿洗いだって後回しにしてしまうし、洗濯だって服が足りなくなるまで回さない。

 こんな私に「家事をしていて偉い」という言葉は少し気が引ける。

 

 そもそも、行きたい高校に行ったら一人暮らしをしなくてはならなくなっただけ。行きたい大学に行ったら一人暮らしをしなくてはならなくなっただけである。

 地元の高校に行って地元で就職すれば一生実家にいることもできた。だからこそ私は「一人暮らし=偉い」という印象に疑問を持ってしまうのかもしれない。

 

 

 

さて、「一人暮らし偉いね」と同じくらい言われる言葉は「一人暮らし羨ましい」だ。

 高校生の時の私は逆に実家暮らしの人が羨ましかった。実家から行きたい高校に通えるという環境、家に親がいるという環境、自分で何から何までしなくてもいいという環境、その全ての環境に対して羨ましかった。

 両者が羨ましがるこの状況は「ないものねだり」だろう。地元を離れて一人暮らしを始めてから人は結局「ないものねだり」なのだと実感することが多くなった。

 

 

 一人暮らしをしてよかったかと考えることがある。答えいつも「よかった」にたどり着く。

とはいえ、1人暮らしを始めた当初はホームシックで泣いてしまうことが多く、地元の高校に行けばよかった、なんで実家からこの高校に通えないんだ、部屋の扉を開けた瞬間に地元だったらいいのに、とか何回も思っていた。

 慣れてきてからは、家族による制限がないので楽と感じるようになっていった。

 一人暮らしは自分が成長するのに手っ取り早い方法だと思っている。一番私が成長したなと思えるところは「1人で何とかする力」だと思う。親がいると親に甘えてしまうが、自分しかいないので何とかしようという思考が働く。

 一人暮らしをしてよかった、と思っていることは他にもあるのだが、一番は先ほど書いた「成長できる」ことだと思う。

 

 

 気づけば、高校進学と共に始めた一人暮らしも4年がたち、5年目になった。そんな私でもふいに「なんで一人暮らししなきゃいけないんだろう」と思うことがたまにある。でもそんなときは、「いつかは親元を離れて生活しなければならないときがある。それを始める時期が高校生だっただけ。」最近私はこう考えるようにしている。

 

 

今日はもう遅いから寝よう。おやすみなさい。