深夜2時の独り言。

田舎から出てきた大学生が思っていることを書いています。

電車に揺られて

 今年の4月から大学のキャンパスが変わり、元のキャンパスの近くに住んでいた私は去年と比べ物にならないくらい通学時間が増えた。

 毎日1時間近く電車に揺られて、気分は小旅行だ。

 

 そんな中、緊急事態宣言が出た。テレワーク7割実施が目標らしい。

とはいえ、電車の中は混んでいる。むしろほぼ満員電車だ。みんなスーツを着ていて「仕事でした」という雰囲気を醸し出している。

 

 

テレワーク7割はどこにいった?

 

 

 もしかしたら通勤している3割でこれなのかもしれない。もしそうだとしたら、コロナが落ち着いて、テレワークなどが浸透せず元の通勤客数が戻るときが来るのかもしれないと想像したら吐き気がする。

関東の大学に進学するまではそもそも「電車」という存在とは無縁の生活だったし、コロナが流行してから関東に引っ越してきたからコロナ前の通勤時の混み具合なんで知らない。

 

 「テレワーク7割なんていきなり目標が高すぎるんだよ…」などと思いながら情報番組を見ていたら、その番組に出ていたタレントが同じことを発言していた。私は「それな」と言いながら家を出て今日も電車に揺られている。

 子供のころから街並みを見るのが好きで、よく親が運転する車の中から街の風景を見ていた。そのため今でも電車に乗っている時に窓の外をよく見る。いつも通り外を見つめていると、とある大企業のビルが目に入った。当たり前のようにそのビルの窓から明かりが灯っているのが見える。そんな景色を見て「ああ、テレワーク7割とか、緊急事態宣言とか幻だったのかな」と感じてしまう。

 

 

 目線を窓から車内に戻すと、9割の人間がスマホを見て下を向いている。スマホはこんなにも普及しているのか、といつも驚きを隠せない。小学生からおばあちゃんまでほとんどの人がスマホを見ている。私の両親が携帯電話としての機能を全く使わなくて未だにガラケーだから余計驚きが大きいのかもしれない。

 この前母よりも大分年上のおばあちゃんがスマホを使いこなしているのを見て、母が「もうそろそろ携帯を変えたい、もうガラケーがあまり売ってないからスマホかな」と言っていたのを思い出した。次帰省した時に母にスマホの使い方をレクチャーしなければ。(たまに私はスマホしか持っていたことがないのに、ガラケーの使い方も聞かれる。「わからないよ」と言いつつ結局使い方を説明している。)

 

 こんな感じで毎日の通学の様子を書き出していると、ちょうど1年前のまだ電車に慣れていない頃、横浜駅でどの改札を通れば乗りたい電車に乗れるのかわからなくて泣きそうになった自分を思い出し、初々しさを感じた。そんな私も電車に慣れ、最初のころこそ窓から見える都会の景色が新鮮でずっと窓の外を眺めていたが、最近電車の時間はスマホを見ていることがほとんどで、外を眺めることも少なくなてしまった。私も電車の中の9割の人間になってしまったようだ。こうやって私は都会に染まっていくのかもしれない。

 

今日はもう遅いからもう寝よう。おやすみなさい。